「体内時計」の記事を読んで

休日のこと

体内時計の場所

体内時計は、人の生活リズムを決めるのにとても重要な役割を果たしており、生活リズムが狂うと体内時計も狂い、体の調子が悪くなります。
そして生活リズムが狂うと調子が悪くなるばかりでなく、病気も誘発することもあります。
体内時計は、人が1日24時間の中で生活するために備わっている機能であり、朝に目覚めて、昼間は働いて、夜になると眠るという生活を送るためには、必要な機能です。
体内時計があるからこそ、朝になると目覚めて夜になると眠くなり眠ることが出来ます。

実際に体内時計は、目の奥にある視交叉上核という部分がそれに当たり、目から光を受けると脳の松果体が信号を受けてメラニンを分泌します。
メラニンは睡眠に関係しており、分泌から15時間ほどで睡眠を誘発する働きがあります。
つまり朝の日射しを受けると、夜には眠くなるのです。

実は視交叉上核は体内時計の1つにすぎず、最近は体全体に体内時計の役割を果たす器官があることがわかってきています。
肝臓などにも時計遺伝子と呼ばれる遺伝子があり、そのような各器官の遺伝子が連携して体内時計を調節しています。

体内時計のずれは病気を誘発する

体内時計の1つとして目の奥にその器官があり、朝陽を浴びると夜眠くなるようになっています。
しかし最近の人は生活リズムが崩れ、夜になっても明るい環境の中で生活をしています。
そのような環境にいると体内時計が狂い、体に悪影響を及ぼします。
代表的なのが睡眠障害であり、生活リズムが狂い睡眠のリズムが狂うと、夜になっても眠れなくなり、次の日に影響が出ます。

生活リズムの狂っている生活をしている人は、通常の人よりも1.5倍ほど病気になりやすいというデータもあります。
また体内時計が狂うと、偏頭痛の原因を作り出したりと、何かと体には悪いことが多いです。

例えば深夜0時から4時までは、寝ている人が多く、この時間帯は胃液が活発に分泌されます。
そのために胸焼けなどの症状が出やすい時間帯であり、この時間に暴飲暴食をすると胃酸分泌がさらに活発化してしまいます。
このように体内時計は病気にも関係しており、この特性を活かして治療に使われることもあります。

体内時計を利用した治療は時間治療とも呼ばれており、アメリカでは活発に行われていますが、日本で行っているところは少ないです。
日本人の死因のトップの癌治療にも時間治療は使うことが出来、抗がん剤の投薬時間などを最も効果的な時間にすることで、治療効果を最大限に発揮しているのです。
時間治療は正しく行うと治療効果を最大限にするばかりでなく、副作用も抑えることが出来るので、患者にとってはとてもメリットのある治療方法です。