待遇以外のこと
薬学部に入ったからには薬剤師を目指す人が多く、そんな私も薬剤師を目指しています。
薬剤師になりたいというのは、もちろん待遇が良いというのがありますが、しかしそれだけで薬剤師になりたいというのは、あまりにも可哀想だと思います。
まだ私は2回生であり、それほど薬剤師としての仕事を意識はしていないのですが、先輩方の話などを聞くと、理想の職場はどのようなものだろうと考えます。
特にすでに働いた先輩の話しを聞くと、薬剤師として働くのも大変そうです。
まずはなにより薬剤師は職場での離職率が高く、色々な場所を点々とする人が多いようです。
転職が多いというのは大変そうだなと思い、新しい職場を探すのも大変でしょうし、見つかって引越しするのも大変だと感じました。
また給料も良いのですが、それ以上給料が上がっていかない場合も多いようです。
昇給率が凄く少ないらしいのです。
退職する時にも退職金はあまり期待できないという職場も多いようです。
薬局で薬剤師として働く場合は、薬を出すことだけが主な仕事となりますが、ドラッグストアに就職すると雑用もやらされて、レジ打ちや品出しもしなければならないようです。
なかなか大変だと思います。
病院へ就職すると、仕事が忙しいので大変だそうです。
病院は人手不足なんで、薬剤師としても土日も働くような場合もあり、なかなか休みが取れないことがあり、それが大変そうです。
正月休みやお盆休みも病院は関係なく開いていますから、1年中病院は稼働しているので、長期の休みを取るというのも難しいようです。
先輩に聞いた話しによるとだいたいこのような感じで、薬剤師として働く場合、職場によってその職場独特の問題が出てきます。
理想の職場
薬剤師として働く場合の理想の職場とは何でしょうか。
色々と先輩の話を聞きながら考えて見ましたが、やはり基本は他の職種とも違いはないのかもしれません。
働きやすいというのが、理想の職場としては第一にあると思います。
職場での同僚と問題なく仕事をしていき、休みもそれなりにとれて、給料ももらえる、それが理想の職場のように思います。
私はまだ就職のことまで考えるような時期ではないので、詳しくは考えたりしていませんが、働くならやはり働きやすい職場の方が良いに決まっています。
今回先輩の話を聞いた中で、薬剤師は薬を出すだけの仕事かと思ったらそうではなく、その他の仕事もしなければいけないんだな、と実感しました。
また職場のことを少しわかったので、薬剤師を目指すという気持ちもいっそう具体的になっていき良かったです。
とりあえず今の私としては、3回生、4回生と問題なく進級し、国家試験を合格するというのが当面の目標です。
薬剤師業界全体で取り組み
基本的に薬剤師は慢性的な人手不足に陥っているため、業界全体で長時間労働が常習化しているとのことでした。
ですが、このままではダメだと働き方を変えようと色々なことに取り組んでいるところもあるようです。
先輩の話として出たのがタイムカードの管理方法です。
小さな薬局やドラッグストアでは紙のタイムカードを使うことが多く曖昧になるため、無意識のうちにサービス残業をしてしまうこともしばしばあったとか。
長時間労働・サービス残業の増加などが薬剤師の離職にもダイレクトに繋がるため、そういった小さなところから変えるべくタイムカードをデータで管理できる勤怠管理に切り替えているところが増えてきています。
データ化することで今まで曖昧だった労働時間も可視化しやすくな、自分自身で働き過ぎないようにという意識を高めることにも役立てられているそうです。
まだまだ人手不足は解消していませんし、忙しい所では薬剤師が1人で色々と切り盛りするパターンもあるので、資格が取れた後はどんな職場で働くのが自分にとってベストなのかを慎重に考えたいと思います。