CRO業界に求められる人材

将来のこと

採用状況

CROの業界は右肩上がりで順調に伸びていますので、採用人数も年々増えています。
実際に採用される学生を学部別に見ると、37%ほどが薬学系であり、それ以外は理工学や農学や獣医など採用学部は多岐にわたります。
ますます今後需要が増えていくことが予想されています。
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このことから、CROが求めている人材は薬学に捕らわれない、幅広い知見をもった人物であることがわかります。

治験データと回収スピード

CROは製薬会社が医療品の開発を委託し、治験の際にモニタリングやデータマネジメントを行う業界です。
今や急速に伸びている氷塊であり、医薬品開発にはなくてはならない存在となっています。
業務内容も治験中心ではなく、医薬品が市場に出た後の安全性や有効性の確認なども行っています。

そのような中で、治験データとその回収スピードは早くなっており、医薬品開発激化の波を受けて、人材不足も起きています。
治験以外にもモニタリング業務などを請け負うようになり、受注量が多いので、モニター不足も起きています。

モニターが不足すると、経験の浅いモニターがどうしても現場に出るようになり、データの質は下がりますので、医薬品開発にもマイナスです。
このために今は優秀なモニターが求められ、CRC業界も優秀なモニター育成に力を入れています。

活動場所は世界に広がる

CRCとして採用されると、医療現場でCRAとして活躍するようになり、入社数年で臨床試験を指揮するプロジェクトマネージャーになります。
そして活動の場所は日本国内だけでなく、世界へと広がっています。
国際共同治験というものも活発に行われており、日本単独でなく他の国と協力して新薬開発を行うのです。

世界規模での新薬開発は、1国で開発するよりも厳しいですが、その分多くの患者に貢献できます。
当然ながら他国のスタッフとコミュニケーションとれる能力は必要であり、海外での勤務を行う可能性も出てきます。
特に国際共同治験を行う上ではCROの貢献は欠かせず、その肩に成功がかかっています。

今後もますます国際共同治験は増えていく可能性があり、これはそのような医薬品開発を行うと、国ごとの承認時期のずれや遅れが発生しないために、ドラッグラグが解消できます。
厚生労働省もどんどん推し進めており、今後はグローバルに活躍できる人材が求められます。

CRO業界としては、需要増大に伴う人材不足と、熟練した人材が少なくなってきていること、また国際化によってグローバルに活躍できる人物が求められている、というのが大きなポイントです。
当然ながらCROとして仕事をするなら、実際に働いている人の中で半分近くは英語を使って仕事をしたという経験がありますので、英語能力は求められます。